脚の骨を折ってから、仕事が忙しいのもまああるんだけれども、運動できなくなって、というか特にクライミングをできなくなって久しい。

というわけで、ちょっと前の話なんだけど、毎年行っているBanff Mountain Film Festival(アウトドア専門の映像コンペティションの結果発表的な映画祭)に気分転換しに行ってきた。

カメラ忘れたんでその記事書けないなあと思ってたけど、参考までに、概要含めて過去の記事はこちらからどうぞ↓

 

・BANFF Mountain Film Festival -アウトドア好きのためのFilm Fes-

・BANFF Mountain Film Festival 2013 -今年も熱いFilm×Outdoor-

 

今年のBanffはどの作品も最高だった!

Banff映画祭に行くといつも素敵な作品に刺激を受けるのだけど、ただ毎回思うのが「公式DVD無いのかよ」っていうところ。他のアウトドア系の映画祭だと公式のフィルムリールっていう、受賞作品がコンプリートされたDVDがあるんですが、Banffは無いんです。トレイラーはいつもかっこいいんだけど、そこだけが唯一惜しい。

最近は家でやること無いし、そんなアウトドア系のドキュメンタリー映像とかをiTunesやDLサービスで買っては部屋で垂れ流しにしてるのだけど、今年も映画祭に参加してから、受賞作品をアレコレ物色してみたので、買った映像作品をトレーラーも含めてリストにまとめときます。結構良いよ。英語の勉強にもなるし。

念の為にiTunesのリンクも貼っておきますので、欲しい方はどうぞ。

 

Split of a Second

Sweden:8 minutes

制作:Björn Fävremark、John Boisen

幼少の頃からスキーやクライミングといったアウトドアスポーツに没頭してきた主人公の エスペン・ファドネス。しかし、ベースジャンプに出会い彼の人生は大きく変革した。山肌すれすれをロケットのように高速で飛ぶエスペン。その姿は人が空を飛ぶ夢を実現したかのようだ。とはいえ、飛んでいる瞬間は99.9%の膨大な準備に比べればほんのわずかな時間に過ぎない。過去でも未来でもない、今この瞬間に生きる。そんなエスペンの人生観が描かれたフィルム。

 

Keeper of the Mountains

USA:16 minutes

制作:Allison Otto、Scott McElroy

主人公のエリザベス・ホーリーは人生の目的を見つけるために、様々な国を旅し続けてきた。たくさんの人に出会い、カルチャーに親しんできたエリザベスが、最終的に選んだ地はネパールのカトマンズだった。そこで彼女は、数千におよぶ登山家へのインタビューを通してヒマラヤ登山に関する事細かな情報をまとめていった。1963年から続くこの膨大な記録は、ヒマラヤ登山を目指す人々にとって欠かせない情報となっているが、実は彼女自身はヒマラヤに登ったことはない。そんなエリザベス・ホーリーの人生を綴ったフィルム。

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Not Bad

CANADA:10 minutes

制作:Darcy Wittenburg、Darren McCullough、Colin Jones、Ian Dunn

歴史に残る数々のマウンテイバイク・ムービーを制作し、爆発的ヒットさせてきたアントヒル・フィルムスが制作したフィルム。現在のシーンで最も熱い7人のライダーをフィーチャーして、ニュージーランドを舞台に壮大なマウンテンバイクが繰り広げられる。ダートジャンプやダウンヒル、自作のジャンプ台などによるダイナミックなトリックは当然ながら、羊が群れる大草原の中をライダーが趣くままにフリーライドするシーンは爽快で自然と融合した映像美に魅了される。

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Supervention

Norway:16 minutes

制作:Filip Christensen、Even Sigstad、Field Productions

冬季五輪のリレハンメルオリンピックが行われたノルウェーを中心に、世界で最も注目されるスキーヤーによるスキートリックが次々と繰り広げられる。様々な角度から映されるレールトリックやジャンプは迫力があり、モダンなフリースキーのすべての側面を魅せてくれる。そして一方で、トリックに何度も失敗しながらもひたむきに挑戦する姿を通して、北欧に住む老若男女全ての人々が雪を愉しみ、スノースポーツがライフスタイルに溶け込んでいる様子を垣間見ることができる。

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The Last Great Climb

UK:26 minutes

制作:Alastair Lee

南極の クイーン・モード・ランド(ドローニング・モード・ランド)の見事な山で繰り広げられる山岳フィルム。世界で技術的にも環境的にも最も過酷な山、ウルヴェタナ。レオ・ホールディング、 ショーン・“スタンリー”・レアリー、ジェイソン・ピクルスが、この未登頂のピーク (2931m)を目指す。南極の壮大で美しい映像とは対照的に極寒の厳しい現実、そして彼らの冒険心とともにある不屈の精神を丁寧なフィルムワークで伝えている。彼らが山に求めているものとは・・・。

HDダウンロード購入はこちら

 

Beyond the Drop

USA:7 minutes

制作:Seth Pulford、Mark Anders、Rush Sturges

世界中から集まった6人のプロカヤッカーが南メキシコの熱帯雨林の奥深くにあるアグア・アズールを目指す。そこには信じられないほど美しいブルーウォーターと5つの壮大な滝が広がっていた。ジャングルに囲まれた雄大でブルー一色の川を下り、そして、次々と滝を滑り落ちていく。軽快な音楽とともに流れる映像美が網膜に焼き付き、ブルーのフィルムの中に引き込まれていく。

 

Poor Man’s Heli

CANADA:7 minutes

制作:Mike Douglas、Switchback Entertainment

アントニー・ボワスリエ は、冬はスキーを、夏はパラグライダーをこよなく愛している。彼の夢はフランスのベルドンヌ山の斜面を滑ることだった。しかし、そこは非常にアクセスが難しく空でも飛ばなければ難しい場所。ある日、彼は友人らと一緒にパラグライダーでその山頂へ向かうというとてつもない計画を実行した。美しい山々の映像を絶妙なカメラワークで綴りながら、滑りつつ飛ぶという両方を楽しむ喜びに溢れたフィルム。

 

North of the Sun

Norway:46 minutes

制作:Inge Wegge、Anne Bergseng

大西洋に面した誰も近寄らない僻地の海岸。インゲ・ウェッゲとヨーン・ラヌム は、そこで北欧の長い冬を2人だけで誰にも気兼ねなくサーフィンをして過ごすことに決めた。極寒の9カ月に及ぶ滞在の中で、ビーチに流れ着いた廃材やゴミを利用して小屋を作り、期限切れの食糧を手に入れて生活する。貧しく困難な生活ながらも、2人はいつも笑顔で楽しそうに過ごしていく。やがて、長い冬が終わりをつげ、暖かな日差しが彼らの顔に降り注ぐ。

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感想

毎年行っていると傾向が分かるけど、短い尺の作品はやっぱり映像自体が刺激的で、今回だと「Split of a Second」なんかは、インパクトが強くて面白かった。ただ部屋でずーっと流すなら、長尺の「Supervention」や「No Bad」のほうがオススメ。

ちなみに、Sender Filmというプロダクションが、ReelRockという山系の映画祭のフィルムリールをDVDとかHDデータで販売してるんですが、それも結構面白いです。

サーフィンのDVDとか好きなひとにとっては、クライミングや自然保護系のドキュメンタリーって楽しめると思うので、興味があったら騙されたと思って観てみると良いよ。

 

Refferences

・バンフ・マウンテン・フィルムフェスティバル・イン・ジャパン2014

・Banff Mountain Film and Book Festival – The Banff Centre

・The Banff Centre – Arts, education, and conferences in Banff, Alberta, Canada

 

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